凛々

占星術やってます。スピ系中心にいろんな情報を発信します。

白夜行/幻夜

白夜行
ファンもいまだに多い東野圭吾の名作です。


彼がドラマを観ていたようで、それで知りました。


まずは原作を読んでみることに。

結果…面白くて一気に読んでしまいました。救いがあるような、無いような。徹底的な自己犠牲精神。

少女漫画界において、広くその名をとどろかせている田村由美先生の代表作、
「BASARA」の揚羽と更紗の関係に少しだけ似てますね。

「影の部分をオレにまかせて 日の下を行け!タタラ」

このへんとか特に…
揚羽は更紗を最後まで守って死んでいくわけですが、
こういうところにも共通項を感じます。


地獄へ行かば果てまで。
覚悟のある関係って本当に素敵です。


スケートで町田樹選手が躍ったことでも話題になったようです。

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※追記。樋口新葉さんが2016年にNHK杯、Dream on Iceで同曲「白夜を行く」を演じられてました。

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そして、幸福になるにはいかに家庭が大事か…考えさせられると思います。

自分の経験から、なるべく小さいころに、いい話・人間としてのベースを養ってくれる作品に、漫画でも小説でもアニメでもいいので、たくさん触れさせた方がいいと思います。



私は宮崎アニメとドラえもん、従兄弟からもらった沢山の重い装丁を施した不朽の名作である数々の本の中で育ちました。


とくにドラえもんは 人間としてここは押さえておくべき、というポイントに満ちた作品だと思います。


ドラえもんの映画:パラレル西遊記にしても、徹底的な勧善懲悪としては描かれていないのが、藤子不二雄先生の凄いところで

ラストの火炎山の噴火で父母の命が消えるのを見て、涙していたリンレイ(紅孩児)が印象的でした。
あれだけ悪行を重ねた妖怪であっても、彼にとってはかけがえのない両親だったんです。


物事は単純なものではなく
影で泣いている人もいるものなのだと。

それが善人であろうが悪人であろうが
関係ないんじゃないのかなって思います。


とにかく、白夜行のなか
不運に見舞われながらも お互いを拠り所に精一杯生きたふたりは、彼らなりに幸せだったんではないかと思います。

亮司は最後、ハサミで自らの胸を刺して命を絶ちます。
雪穂は決して振り返らず最後まで他人として接し通します。

そりゃないぜ、と言いたくなりますが
それでもやはり彼らは幸せだったはずです。

私にも経験があるんですが、この人のために精一杯生きたい!この人のそばで守りたい!
って思える人に出会えることそのものが、まず幸せなことだと思うのです。

そんなに想ってくれる人に出会えたことも幸福。

ただ無気力に人生を食い潰しているよりも、どれほど満ち足りているかわかりません。


他人に「なんでそんな苦労を背負って立つんだ」って言われても、
そりゃ、自分がそうすることを望んでいるからに他ならないと思うんです。


自分が望んだことを実現できるんだから、やっぱり幸せですよ!


ドラマでは、原作では描かれないふたりの心の動きもプラスされていて

また違った印象を受けました。

この次に、姉妹作「幻夜」を読みましたが…
う~ん。
引き込まれる。引き込まれるんですが、とにかくグロテスクで救いがない。

透明感や完成度は、圧倒的に白夜行が上です。


最近の東野圭吾は、書かされてる…って感じで、たまに可哀想だなと思います。
「秘密」とか、高校生のころ 立ち読みで一気に読んだくらい面白かったし、
透明感のある仕上がりで本当に良かった。
ああいう作品また書いてくれないかなぁ…